11日のワンフェスから一夜明けて、お祭り気分もちょっぴり抜けて気持ちが落ち着いてきたので、私物化して放置気味なブログに思いを綴ろうと思います。
ちょっとネガティブな話も入りますので、苦手な方は読むのをお控え下さい。
まず良い方の話から。
今回のワンフェスは参加を申し込むよりもずっと前の段階から準備を進めていました。
「当日版権を扱ってみたい」「自分たちで怪獣ソフビを作ってみたい」など
ソフビに関わる者なら叶えたい夢として、やりたい事を実現するために「まず準備」を徹底的にやりました。理想とする完成品を目指して、こだわる事には徹底的に詰めました。
誰が何をするのか、どこまで頼むのか、自分に出来る事は何か?本当に全部です。
「人様のソフビの成型と彩色を請け負う工場」が何を作るべきで、何が作れるのか。
普段は影の存在である自分達が、出しゃばった真似をしている。という葛藤もありました。
それでも、人の助けを借りながら作った自分たちの名前が入った「スペースゴジラ」や「35P」を作って、イベントで買いに来てくれたお客さんの笑顔や言葉に救われました。
製造に関わる各セクションの担当者がキッチリ仕事をしたからに他なりません。
関わってくれたすべての職人さんたちに、最大限感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。未熟者ですがこれからも末永くよろしくお願いします!!
ここからはワンフェスには特に関係なく日々の中で起こった無駄話なので
興味ない方は飛ばして頂ければ幸いです。
吐き出すだけで良い、愚痴みたいなものです。
もう結構前になってしまいましたが、メールでソフビ制作の相談してきた人のイメージを
イラストとして描き起こしてみて、パーツの設計や表現が難しい箇所の修正案などを
見積もりと一緒にまとめて、簡単なラフデザインとして渡してしまった事があります。
自分でも馬鹿な事をしたな・・・と今になっては思いますが、そのやり方のほうが親切だと信じてお渡ししてしまいました。それ以降、連絡はパタっと無くなり。「また見積もりだけやらせて、金額で諦めるパターンかな?」と日々の業務に戻り。そんな相談があったことも忘れていたある時、見覚えのあるデザインのソフビがデビューしました。
案の定、その人は何食わぬ顔で僕の描いたイラストほぼ丸パクリのまま「自分のオリジナル作品」として他社さんで制作、生産をしてイベントに出店、販売をしていたのです。
いわゆる「デザインの持ち逃げ」となり、社長にもメールのやりとり含めすべて報告をして「起きた事はしょうがない、出来る事も少ないし更に多くの時間と労力を無駄にする事になるかも知れない。悔しいが今後に活かす苦い経験としよう」と結論が出たのですが。
本人がド天然なのかは分かりませんが、なんと。とあるイベントで名刺を渡されて挨拶された事があります。事情を知っているスタッフは「なぜ挨拶に来れるんだ、早く逃げろ」と思いながら対応したそうです、たぶん当人に「エンビーからイラストデザインを持ち逃げした事はめちゃくちゃ失礼な事なんだ」という自覚が全く無い。ナチュラルな人なんだと感じました。
自分たちと関わって仕事をする気があるのか無いのか確認せずに設計まで考えたデザインを、取引に関する契約書も無しに気軽に渡した自分にも非があると思うし、その作品が好きだ!というファンの方の思いは、紛れもないその作品に対する正当な評価だと思いますので、今後もご自由になさって下さって結構なのですが、2作目に一体どんな物を出すのか、そこで真価を発揮しなければただの一発屋のような扱いになると思うので、性格の悪い僕はそれがとても楽しみです。
こんな経験があり、僕たちは初回の相談の方にソフビの事を何でもかんでも親切に対応してあげる、という事を少し控えております。
本当に熱意ある人かどうか位は見るようにしますし、信用できるのか。判断してます。
別にエンビーという会社じゃなくてもソフビは作れますし、取引先が自由に選べるのは良い事だと思うので、エンビーを選んで貰えるように努力を続けます。
もちろん礼節をわきまえない無礼な輩には、そのまま無礼を返します。
そんな変な会社ですが、選んで頂けるなら精一杯やるので、どうぞよろしくお願い致します。
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