第三章:金型について
- エンビー

- 5月18日
- 読了時間: 3分

原型ができたら、次はいよいよ 「金型(かながた)」 の工程に進みます。
ソフビづくりの中でも、とくに大きな山場です。
でも安心してください。 ここでは難しい話はできるだけ避けて、 「金型ってどんなもの?」 「どうやって作るの?」 という部分だけ、やさしく説明します。
■ 金型ってなに?
金型は、あなたの原型をもとに ソフビを量産するための“型” です。
お菓子作りで例えるなら、クッキー型みたいなもの。
この金型に材料を流し込んで、同じ形のソフビを何体も作れるようになります。
■ 金型はどうやって作るの?
ソフビの金型は、NC旋盤のような「金属を削って作る金型」とは違います。
ソフビの場合は “電鋳(でんちゅう)” という方法で作ります。
ただ、電鋳という言葉が難しいので、ここでは 「金属を少しずつ重ねて、原型と同じ形の殻を作る方法」と覚えておけば十分です。
流れはこんな感じです。
原型をもとに シリコン型 を作る
シリコン型から 蝋(ろう)でできたコピー を作る
その蝋のコピーに、金属を少しずつ重ねていく
金属の殻ができたら、蝋を溶かし出し、様々な加工を経て“金型”として完成させる
つまり、 原型 → シリコン型 → 蝋型 → 金属の殻 → 金型完成 という順番です。
初心者は、この流れだけ知っていればOKです。
■ 金型の値段
金型の値段は「金属の塊」を買う値段ではありません。
原型の精密なコピーを作る職人の技術
時間をかけて金属を重ねていく特殊な作り方
弱い部分は職人さんの技術で補強して仕上げる熟練の技
金型専門の職人さんが作業する
という 多くの人の手間と時間がたくさんかかるから です。
そして、世界にひとつだけの“あなた専用の金型” を作るわけなので、どうしても費用は大きくなります。
でもこれは、あなたの作品をこの世に生み出すための 大切な投資 です。
■ 金型づくりは金型屋さんの専門分野
ここで大事なことがあります。
かなり出しゃばりましたが、エンビーは 成型が出来るだけであって、金型屋さんではありません。金型づくりは、金型工場、職人さんの専門的な仕事です。
だから、
電鋳の細かい条件
蝋型の作り方
金属の種類
補強の方法
こういった細かい部分、技術は、金型屋さんが一番よく知っています。
初心者の方は、「金型ってこういう流れで作るんだな」 くらいの理解で十分です。
■ 金型づくりで大切なのは“相談すること”
金型は、あなたの原型をもとに作られます。
ですので、
・どこでパーツを分けるか
・どこに材料の入口(湯口)をつけるか
・形が抜けやすいか
こういった部分は、 金型屋さんや我々の様な成型屋さんと相談しながら決めていきます。
初心者が全部ひとりで判断する必要はありません。むしろ、相談したほうが絶対に良いです。
■ 金型ができると、作品が“本物”になる
金型が完成すると、 あなたの作品は 「量産できる状態」 になります。
これは、ソフビ制作の中でもとても大きな一歩です。
原型が“設計図”なら、金型は“工場”のようなもの。
ここから先は、あなたの作品が何体も生まれていく未来につながっています。

■ 次回:第四章「スラッシュ成型」へ
金型ができたら、いよいよ スラッシュ成型 の工程に進みます。
ここからは、エンビーが最も得意とする分野“ソフビ職人の世界”です。
次回は、「スラッシュ成型ってどんな作業?」「どうやってソフビが生まれるの?」という部分を、やさしく解説していきます。


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